Know The Feeling JAPAN – NATSUMI TAOKA
私たちが宮崎で大きな台風に見舞われながら、最初のサーフィンをしていた時、田岡なつみが微笑みながらロングボードを抱えて歩いてきた。大荒れの海の中で果敢に挑戦しながらも笑顔でいる、それがナツミ。
千葉で生まれたナツミ、家族も海を愛するそんな環境で育った。最初はショートボードから始め、徐々にロングボードに移行していった。本来の気質、激しいものにチャレンジしたい本能が彼女の持ち味、才能なのかもしれない。
波の大きさが小さかろうと大きかろうと、ナツミは躊躇せずにパドリングしていく。西日本全体を、まれにみる大きな台風が直撃しているから、さすがにここは無理だと私たちは思っていた。ナツミはそんな不安を一瞬で払拭し、いつも通りにパドリングしていった。波のサイズなんか関係なく、どんなBig waveでものる価値がある、ナツミはそう伝えている
ナツミの最終目標はロングボードの世界チャンピオン。彼女がかっこよく世界の表彰台に上がるのもそう遠くないことだろう。陸の上か海の上か、どちらの笑顔が彼女らしいかは、わからないけど、その笑顔と優しい人柄は私たちが日本にいるときでも、とてもくつろげる雰囲気を作ってくれる。スタイリッシュで愛おしい、サバサバしたすべてを兼ね備えた彼女のスキルは波の上でも変わりなく、まさに与えらた才能。
